J-POP

水曜日のカンパネラはどこに行くのか?

一時期、寝ても覚めても水曜日のカンパネラを聴いていたことがある。

当時はとても画期的で、すごい音楽が出てきたと感心したものである。

タワーレコードで紹介されていたのをきっかけに知った。

 

実際にCDを買って聴いてみたところ、とてつもなく衝撃を受けた。

それまでは、寝ても覚めてもチャットモンチーだったけど、

その座を完全に水曜日のカンパネラが奪い取ったのだ。

 

初期のCDは、下北沢のヴィレッジヴァンガードにしか売っていなかったので、

下北沢まで出向いて買いに行った。

水曜日のカンパネラの音楽は、一見してふざけているように見えるけど、

音の作りはものすごく綿密に作り込まれている。

このトラックを作っている人たちは本気で天才だと思った。

 

アルバム『羅生門』は、数えきれないほど聴いた。

冒頭の「モノポリー」という曲は、東京の駅名を、ひたすら羅列したような

歌詞であるが、わたしはこれをソラで歌うことができる。

「不二子」という曲の、夜のハイウェイを疾走する雰囲気が、

ものすごく好きで、いまでもことあるごとに聴いている。

このアルバムはどの曲もハズレがなく、何度も繰り返し聴いた。

 

シングル曲「ナポレオン」くらいまではいい曲が多かったように思う。

でもそれ以降、水曜日のカンパネラをあまり聴かなくなってしまった。

もともと奇をてらうようなところはあったけれど、

それでも音楽がしっかりしているから、それがすごく好きだった。

でも、だんだんとそれを感じられなくなってきて、

最近は、ただ変わったことをしているだけ、みたいになってしまった。

 

一時は新作が出れば必ず聴いていたけれど、

いつの間にかCDを買わなくなってしまった。

いまはどんな新作が出ているのかも、よく分かっていない。

 

あれだけ好きだったから、正直、このまま終わって欲しくない。

もう一度、水曜日のカンパネラが本気で作った音楽を聴きたい、

そんなことを思っている。

 

わたしが水曜日のカンパネラの変化についていけていないのか、

それとも、水曜日のカンパネラが向かう方向性を変えていって、

それが自分に合わなくなってきたのか、細かいことはよく分からない。

ハッキリ言えるのは、最近のものはあまり好きではなく、

昔のものがとても好きだった、ということだ。

 

音楽は、時代の空気をリアルに反映している。

ずっと変わらない音楽なんてものはありえない。

90年代の音楽を聴いたりするとよく分かる。

いま聴くと、たしかに古さを感じるけれど、

それはそれですごく良かったりするのだ。

 

音楽は次々と新しいものが出てくるので、

ついていくのは大変だと感じることもある。

でも、新しいものを受け入れることをせずに、

自分にとって馴染みのある曲ばかり聴くのは、

あまりよろしくないと思う。

 

音楽のアップデートは、わたしにとって重要なことなので、

新しい音楽はこれからもずっと聴いていきたいと思う。

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