ボクシング

WBSS準決勝 井上尚弥VSロドリゲスは井上の完勝で、いざドネアとの決勝へ

WBSS準決勝は井上尚弥が完勝した。

過去最高の強敵であり、無敗のIBF世界王者ロドリゲスと対戦し、

結果は2ラウンドTKO勝利で幕を閉じた。

 

ロドリゲスは最高の準備をしてきたと思う。

1ラウンドは、わたしの見る限り非常に拮抗していたように思う。

井上はいくつか被弾をしていたし、ロープ際に追いやられるシーンもあった。

これまで圧倒的な強さで勝利を収めてきたけれど、相手は無敗のチャンピオンである。

そう簡単に許すはずがない。WBSSの実質的な決勝戦といった見方をする向きもあり、

これはもしかしたら長引くかもしれない、そんな考えが脳裏をよぎったりもした。

だが、2ラウンドに入って、すぐに様相は一変する。

左フック一発であっという間にダウンを奪ってしまう。

ロドリゲスは立ち上がったものの、最初のダウンでほぼ勝敗は

ついていたように思う。強烈なボディを叩き込んで、2度目のダウン。

苦痛に顔をゆがめて、もう無理だと言わんばかりにセコンドと目配せをしている。

ボクシングの試合を見ていても、あの表情はなかなか見たことがない。

まして世界の頂点を決める戦いであり、無敗のチャンピオンである。

立ち上がるものの、井上がすぐにラッシュを浴びせて3度目のダウン。

試合は終わった。

さまざまな観測が飛び交っていたものの、フタを開けてみれば、

井上の強さばかりが光る、圧倒的な勝利だった。

これまでにとてつもないインパクトの試合で観客を驚かせてきたけれど、

また1つ刻まれることとなった。

これほどまでに圧倒的に強いボクサーは、あまり見たことがない。

 

期待を一新に背負い、プレッシャーは相当なものだと思う。

直近の試合は1ラウンドでのKO勝利。

派手な勝ちっぷりを決めたあとは、倒そうという意識が働いて、

力んだりすることが多い。そういったところに、ワナが潜んでいたりもする。

過去、数々の名ボクサーがそういったものに苦しんできた。

ボクシングは、究極のフィジカルスポーツであり、

また、究極のメンタルスポーツである。

一瞬の迷いやスキによって、試合が決まってしまうことも多い。

そんな中で、きっちりと相手を仕留めて結果を残す。

井上尚弥はとてつもない人である。強さ、優しさ、礼儀正しさ、

大人の振る舞い、すべてを兼ね備えていて、本気でうらやましい。

 

井上尚弥の勝ち方をみると、田口良一と河野公平はすごかったのだ、と改めて思う。

特に河野公平が井上尚弥に挑んだときの勇気は、もう尊敬しかない。

こんな手のつけられないモンスターに挑むというのは、

どういう心境になるのだろうか?

わたしはあの一戦で、河野公平という人をすごく好きになった。

 

現在パウンド・フォー・パウンドは、ロマチェンコやクロフォードといった

あたりが上位を占めているけれど、もはや井上尚弥が1位を取っても

おかしくないのではないか?

 

決勝のカードが決まった。ドネアとの対決である。

ドネアとの対決に関して、楽観的な見方をする人は多い。

もはや全盛期のドネアではない、過去に比べて圧倒的に劣っている、と。

そうは言っても、あのドネアである。

いまは少し評価が落ちてしまったけれど、数年前までは

まさに軽量級最強として君臨していた、最強の王者だった。

それこそいまの井上尚弥のような扱いを受けていたレジェンドである。

5階級制覇というのは、簡単にできることではない。

百戦錬磨の経験が生きてくると思うので、

ドネアとの試合は、早いラウンドでの決着では済まないと思う。

 

井上尚弥は一体どこまで行くのだろうか?

いまのところ、負ける姿がまったく想像できない。

決勝が待ち遠しい。

ドネアとの対決なんて、考えただけでワクワクする。

解説は是非、西岡利晃さんで聞きたい。

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