ボクシング

WBSS準決勝はノニト・ドネアの完勝で、井上尚弥との頂上決戦か?

WBSSの準決勝が19年4月27日にアメリカで行われた。

ドネアVSテテの試合が予定されていたが、テテが肩を負傷したことにより欠場。

代役としてステフォン・ヤングが組まれた。

試合は6回2分37秒でドネアがKO勝利を収め、WBSS決勝に進出した。

 

左フック一発で仕留めたものは、かつてバンタム級でモンティエルを

葬ったときを思わせる、非常にキレのあるものだった。

ノックアウトオブ・ザ・イヤーにも選ばれてもおかしくないほどの、

見事なKO劇だった。

このところ、ドネアはもう全盛期を過ぎたと言われていた。

しかしいくつかの幸運も重なって、ドネアは決勝へと駒を進めた。

 

前評判は決して芳しくはなかった。

年齢は36歳で、フェザー級まで階級を上げていたものを、

WBSSのためにバンタムまで落としての参戦だった。

 

かつてのドネアは、軽量級でまさに敵なしだった。

特に印象深いのは、IBFフライ級タイトルマッチで、

ビック・ダルチニアンをKOで葬り去ったときだろう。

さらにバンタム級では、長谷川穂積に勝利した、メキシカンの

フェルナンド・モンティエルを、2回に左フック1発で粉砕した。

わたしは当時ドネアのボクシングを見て、こんな怪物に勝てるはずがない、

そう思っていた。

ボクシングは、パッキャオとドネアの2大フィリピン勢力が世界を握っている、

そんな風に見ていた。

スーパーバンタム級で、西岡利晃が挑んだときも、なんとかドネアから

勝利を奪って欲しいと必死に応援していたが、結果は完敗だった。

ドネアはマジでヤバい、あれに勝てるはずがない、

長らくずっとそう思っていた。

 

しかし、階級が上がるにつれてスピードやパワーの優位性が

だんだんとなくなってくる。

分岐点は、フェザー級でニコラス・ウォータースに破れたときだろう。

軽量級最強として君臨していたが、あれを機にドネアのバリューは

落ちてしまったように思う。

全盛期のキレはないし、相手を圧倒するほどの強さもない。

もうこのまま終わってしまうのだろうか?そんな風に思っていた。

 

ところが、WBSSで出場権を勝ち取り、そこから少しずつ頭角を現してくる。

1回戦ではライアン・バーネットが4回に腹部を痛めて途中棄権となり、

準決勝に駒を進めた。準決勝では優勝候補の1人と目されていたテテが、

肩の故障により欠場。代役のステフォン・ヤングに完勝して決勝に進んだ。

ドネアに風が吹いているとしか思えないような状況である。

 

井上尚弥が準決勝で順当に勝つことができれば、

決勝でドネアと対戦することになる。

これは日本人にとっては、大いに盛り上がる展開だろう。

ドネアは日本でも有名だし、西岡が破れたという因縁もあるので、

絶対に井上に借りを返して欲しい、そんな思いがある。

すべては5月19日の井上の試合にかかっている。

通常通りの実力を発揮すれば、おそらく勝つことはできるだろう。

しかし、ボクシングの試合には何があるか分からない。

井上はしっかりと準備をして、日本ボクシング史上の最高傑作が

WBSSという大きな舞台で花開くのを観てみたいと思う。

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