映画批評

映画『鈴木家の嘘』は秀逸な作品

映画鑑賞が趣味である。

映画に行くかどうかは、見たい映画か否かで判断する。

でもそれ以外に、もう1つ基準がある。

足を運んだことのない映画館の場合、映画館を見てみたい、という思いがある。

 

わたしが地方に出向いたときに、必ず気になるものとして、

百貨店と映画館がある。

山梨にいるあいだ、是非一度、甲府に足を運んでみたいと思っていた。

甲府がどんな街なのか、どれくらい栄えているのか、とても興味があった。

甲府に行ったときの百貨店と映画館について書いてみたい。

 

甲府には2つの百貨店がある。

山交百貨店と岡島百貨店である。

 

地方都市に百貨店が2つあるというのは、なかなか珍しい。

わたしの出身地である姫路も、少し前までは百貨店が2つあった。

(山陽百貨店とヤマトヤシキ。ヤマトヤシキは残念ながら潰れてしまった)

 

むかし学校の先生で、街にある百貨店の数が、その地方の文化度を表す

1つの目安、みたいなことを言っていた。

百貨店で買い物をする人は文化度が高いというのは、少し乱暴な議論な気もするけれど、

1つの見方としてはアリだと思う。

スタバがあるとか、ロフトがあるとか、おしゃれ系の店があるか否かで、

街のイメージや品格が変わるというのは、なんとなく分かる。

でも、百貨店をそれに含めていいのかどうかは・・・、議論の余地があるところである。

 

わたしはかつて百貨店に所属していて、

百貨店の良さ、百貨店らしさといったものを知っているから、

「百貨店は良いところだ」と言える。

しかし世間的に見て、百貨店って、そこまで必要とされているのだろうか?

いまのまま行くと、今後百貨店は、地方を中心にますます潰れていくこと必至である。

百貨店業界はこれからどうなっていくのだろうか?

わたしは辞めた人間なので、それほど心配しなくてもいいけれど、

やはり気になってしまう。

※このブログを執筆している頃、甲府の山交百貨店は閉店のアナウンスが流れた。

これでまた地方から1つ百貨店がなくなることになる・・・。

 

一方で映画館である。甲府には映画館がいくつかある。

シアターセントラルB館というところに行った。

 

地元で小ぢんまりとやっている、単館系の映画館だった。

『鈴木家の嘘』という映画を観た。非常に素晴らしい作品だった。

息子がなぜ自殺したのか、父親、母親、妹、さまざまな視点からその謎をたどっていく。

全体的に暗いし、とても悲しい。家族全員が大事ななにかから目を逸している。

少しずつ歯車が狂い、そしてついに最悪な形で現実となってしまう。

それが、世の中の現実を妙に映し出している気がした。とても秀逸な映画だった。

最近見た映画の中でも、かなりの上位に入る出来だと思う。

 

家族を描いた映画である。「万引き家族」がいい映画だと感じた人は、

「鈴木家の嘘」も絶対に良いと感じると思う。

知名度が低い分、わたしはこちらを押して行きたいと思う。

いまは、レンタルビデオもあるし、有料動画サイトもあって、

わざわざ映画館で映画を見る理由というのが、なくなってきている。

 

それでも、映画館で映画をみることを自分は辞めないし、

今後もずっと映画館で映画を見ると思う。

『鈴木家の嘘』はなかなかいい作品だった。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です