雑記

酸素カプセル博士 ~あるSEOライティングの話~

「これであなたも酸素カプセル博士!!」

わたしは渾身の一言で締めくくった。

自分では素晴らしい文言だと思っていた。

さまざまな酸素カプセルを体験して、何が良くて何がダメなのか、

すべてを知り尽くしている、そういう意味合いで「酸素カプセル博士」と名付けた。

 

そのとき、わたしは仲間と深夜4時くらいまで作業をしていた。

連日の講義や案件の提案で、頭はクタクタに疲れ切っていた。

もはやまともな精神状態ではなかった。

横から仲間がこう言った。

「これは一体誰が読むのか?ペルソナは?潜在ニーズは?顕在ニーズは?」

わたしは、そんなこと何1つ考えていなかった。

そもそも、ペルソナとか潜在ニーズ、顕在ニーズという言葉を知らなかった。

わたしはまだ、ウェブライティングを始めたばかりで、

どうやって考えて組立てていくのか、何一つ分かっていなかった。

 

SEOとかまったく関係ないのであれば、それでも良いのかもしれない。

しかし、キーワードを使って上位を目指すという仕事を課されていたのだ。

わたしはSEOというものをまったく理解していなかった。

少し考えてみれば、誰にでも分かることだ。

「酸素カプセル 博士」で一体誰が検索するというのだろうか?

わたしは途端に恥ずかしさがこみ上げてきた。

 

結局「酸素カプセル博士」という案は、取り下げることになった。

当然である。SEOに本気で取り組んでいる人たちに言わせれば、

ふざけている、と思われてしまうに違いない。

 

わたしはいまライターをやっていて、いろんなキーワードで、

上位に検索されるような記事作りに努めている。

いまはまだ初めたばかりなので、けっこう楽しんでやっている。

 

でも検索上位を追求するあまり、テクニックばかりに走ってはダメだと思う。

本当に伝えたいことがあって、なおかつ質のいいものが書けているか、

それが一番大事なのだ。

検索上位というのは、グーグルから評価されているということである。

しかし、それはあくまで1つの見方に過ぎない。

グーグル対策に講じるあまり、グーグルに振り回されて自分を

見失ってしまっては意味がない。

 

ウェブの世界がすべてではないのだ。

紙媒体の人間に言わせたら、「中身がスカスカ、ネットの文章は読みごたえがない」

なんて文句を言っているかもしれない。テクニックに走ってしまったら、

ルールが変わった瞬間に応用が効かなくなる。

本当に面白い文章を考えたときに、それでは良くない。

 

重要なのはあくまで中身であって、目立つための対策ばかりを立てていてはダメなのだ。

グーグルアドセンスとかアフィリエイトなんかで、お金が絡んでくると、

ますますそんな風になっていくのかもしれない。

でも、しょせんは小手先のテクニックに過ぎないと思うのだ。

 

わたしはいまのところ、このブログは1円のお金にもなっていない。

これがいつまで続くかは分からないけれど、取りあえず純粋に記事を読んで欲しい、

そんな気持ちで文章を書いている。

 

今後、どのようになっていくのだろうか?

自分の1年後がまったく想像ができない。

ある意味とても怖いし、ある意味で楽しみでもある。

 

1つ言えることがある。

自分の記事が上位にくることを願いつつも、決してそれがすべてではない。

価値の軸がそれだけになってしまったら、ものすごくつまらない人間になると思う。

検索結果にばかり気を取られて、惑わされないように戒めたい。

 

それにしても、酸素カプセル博士、けっこう好きだったな~。

これだけは何としても1位を取りたい、なんて思ってみたりする。