映画批評

【コメディ】映画『アウトレイジ』はヤクザによる暴力コメディーショー

アウトレイジが好きである。

寝ても覚めてもアウトレイジのことばかりを考えている。

本当はアウトレイジごっこをしたいけれど、誰も付き合ってくれない。

仕方なくアウトレイジを何度も見返して鬱憤を晴らしている。

 

アウトレイジは怖い、という人がいる。

わたしの仲間も怖い、と言っていた。

でも違うと思う。

アウトレイジは暴力映画ではない、コメディである。

アウトレイジは語尾や口調、風貌をヤクザ風にしているだけであって、

実際には笑わせにかかっているようにしか思えなかったりする。

ヤクザ風コント、にしか見えなかったりするのだ。

椎名桔平が「テメェ~コノヤロー」ってすごんでいるところなんて、

笑ってしまいそうになる。

アウトレイジを見ていると、面白くてたまらない気持ちになる。

 

もちろん実際に自分の目の前で凄まれると、怖いと思う。

ヤクザの世界では、実際にああいったことが行われているのかもしれない。

でも映画として客観的に見ていれば、どこか笑えてこないだろうか?

 

何がこんなに面白いのか、いろいろと考えてみたりした。

ヤクザの世界では、舐められないことに命を賭けている。

メンツを潰されることはこの世で一番の恥、くらいの勢いである。

その美学はとても素晴らしいと思う。でも世の中そんなにうまくはいかない。

それを必死になって貫き通そうとしていることが、わたしには面白いのかもしれない。

「うわ~背伸びしてんな~」みたいに思ってしまうのかもしれない。

こんなことバレたら、一瞬にして殺されそうである。

 

以前ユーチューブに、アウトレイジの「コノヤロウ~」と

叫んでいる場面ばかりを集めた、「コノヤロウ特集」というものがあった。

わたしはこの動画が大好きで、何度も繰り返し見ていた。

動画を見るだけでは物足りなくて、

会社の仲間内で「アウトレイジごっこ」をしていた。

すべての語尾に「うるせー、コノヤロウ~」をつけていれば

アウトレイジになる。

もっとも、盛り上がっているのは自分だけで、

周りでノッてくれる人はほとんどいなかった。

そのまま続けても浮くだけなので、それっきりやらなくなってしまった。

 

アウトレイジはこのまま自分だけの趣味で終わっていく、そう思っていた。

しかし意外なところで、わたしはアウトレイジ好きの人と出くわした。

ラジオ番組「オードリーのオールナイトニッポン」を聴いていたときに、

アウトレイジを話題にしていた。オードリーは2人ともアウトレイジが大好きで、

いつも楽しそうに話をしていた。

わたしはいつも、ものすごく共感しながら聴いていた。

もうかれこれ8年くらい前になるだろうか?

 

北野武監督の映画は大変素晴らしいものが多いが、

その中でもアウトレイジは格別好きである。

3部作で完結したけれど、できることならいつまでもずっとやって欲しい。

ただ、物語を作るのは大変だろうと思う。

3作目では日本国内だけではなく、中国など世界を舞台に展開していたのだから。

あの雰囲気が世界にまで話が及ぶとなると、わたしが考えている感じと少し違う。

少しローカルな舞台で、ローカルな話に留めておいたほうがいい、

というのが、わたしの個人的な意見である。

こうして書いていると、またアウトレイジを見たくなってきた。

今夜もアウトレイジを見ようと思う。

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