競馬

【阪神大賞典】オルフェーヴル 前代未聞の大暴走 ~怪物ぶりが証明された~

オルフェーヴルは、日本の競馬に燦然と輝く名馬である。

わたしは、あらゆるサラブレットの中でも、オルフェーヴルは特に好きな馬である。

2011年、東日本大震災の年にクラシック3冠を達成し、

史上7頭目の偉業を成し遂げる。オルフェーヴルはとにかく気性が激しい。

一度暴れ出すと、手を付けられなくなる。

菊花賞を1位で駆け抜けて、3冠の偉業を達成したというのに、

レース後に暴れて池添騎手を振り落としてしまう。

こんな3冠馬は見たことがありません、と当時の実況は思わずつぶやく。

暴君として振る舞いながらも、ここ一番での走りは、

他を寄せつけない、圧倒的なものがある。

オルフェーヴルは、父親譲りの激しい気性を見事に受け継いでいる。

オルフェーヴルの父親はステイゴールド。

ステイゴールドは90年代後半に数々のGIで上位に食い込み、

勝てそうで勝てないシルバーコレクターとして人気を博した。

わたしは生粋のステイゴールドファンなので、その息子となれば、

応援しないわけがない。

ステイゴールドとオルフェーヴルに共通して言えるのは、その破天荒な性格である。

ヤンチャで手に負えないくらい暴れたりもするけど、どこか憎めない、

そんなところがあって、気がつけばオルフェーヴルのことを

自然と応援するようになっていった。

 

オルフェーヴルのレースは、とりわけ印象的なものが多い。

クラシック3冠、2度の凱旋門賞、ラストランの有馬記念など、

数々の鮮烈なレースを残した。

そんな中でも、とりわけわたしたちを驚かせたのは、阪神大賞典だろう。

このレースでオルフェーヴルはとてつもない暴走を繰り広げた。

その走りは、池添騎手も「化け物」と言わしめるほどのすさまじいものだった。

阪神大賞典で見せた前代未聞のパフォーマンス?によって、

オルフェーヴルの怪物ぶりが、より示されたと言っても過言ではないと思う。

 

レースでは、向こう正面の第3コーナーに入る前から、

オルフェーヴルは早くもトップに立つ。早すぎる仕掛けに見えた。

まだゴールまでは遠く、動き出すにはあまりに早すぎる。

池添は手綱をがっちり引いて、オルフェーヴルを抑えにかかっている。

しかしオルフェーヴルは言うことを聞かず、どんどん前へと突き進んでいく。

やがて第3コーナーでオルフェーヴルは大きく外に膨れていく。

後続から次々と追い抜かれて、オルフェーヴルは失速していく。

観客席から悲鳴の声が上がる。

もしや、オルフェーヴルに故障が発生してしまったのか?

誰もが完全に終わったと思っていた。

 

しかしオルフェーヴルは、終わっていなかった。

抜かれていく様子を見て、オルフェーヴルは再びエンジンをかけて加速する。

グングンと差を詰めていき、馬群の中を駆け上がっていく。

最終コーナーから直線に入っていくとき、

あれほどのロスがあったにも関わらず、あろうことか

オルフェーヴルは先頭争いに加わろうとしていた。

普通に考えてありえなかった。先頭に並ぶ勢いで、差を詰めていく。

 

しかし、第3コーナーの遅れは大きかった。

結局、半馬身差の2着でゴールする。

1位はギュスターヴクライ。

負けはしたものの、このレースよってオルフェーヴルの怪物ぶりは

より印象付けられることになった。

この年の阪神大賞典は、クラシック三冠馬による前代未聞の暴走劇として、

ファンの記憶に刻まれている。

 

オルフェーヴルのその後の活躍ぶりは、改めて説明するまでもない。

凱旋門賞の栄光を目の前にして、ゴール前の失速であえなく取り損ねたり、

ラストランの有馬記念で、とてつもない圧勝劇を繰り広げたり、

とにかく破天荒過ぎる馬だった。東日本大震災の年に

3冠を達成したというのは、多くの人の励みになったと思う。

オルフェーヴルのレースは、ほかにも魅力的なものがたくさんある。

わたしは、オルフェーヴルの全レースを収めたDVDを持っていて、

時折、見返したりしている。

オルフェーヴルの勇姿を見ると、非常に救われた気持ちになる。

オルフェーヴルの息子が、中央競馬で活躍するのを期待したりするのだ。

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