小売

【実感】中川政七商店の地場産業との向き合い方が非常に良い!

会社員時代に百貨店に勤めていて、いろんな売場を経験した。

そのなかでパーソナルギフトを専門に扱う売場を担当していたことがある。

 

いま振り返ってみても、非常に面白い売場だった。

非常に尖った品揃えをしていて、ほかの百貨店を見渡してみても、

ここまで攻めた売場はなかなか見当たらない。

売場を回していくのはとても大変だったけど、とても面白かったし、やりがいもあった。

この売場で得た経験は、いまでも非常に大きいと思っている。

 

さまざまな取引先があった。

その中の1つに中川政七商店があった。

 

中川政七商店は「日本の工芸を元気にする!」というコンセプトのもと、

さまざまな仕掛けで売上を伸ばしている、勢いのある会社である。

「粋更」とか「大日本市」とか、「遊・中川」とか、

さまざまなブランド名で、展開をしている。

ギンザシックスには、「茶論」というブランドを期間限定で出していた。

 

社長の中川淳さんの著作をいくつか読んだけど、どれも非常に素晴らしいものだった。

伝統工芸の世界は非常に厳しいけれど、コンサルをしてどこに強みと

弱みがあるのかをきっちりと見定めて、再生に向けて取り組んでいく・・・、

それを身を持って体現している人である。

 

いま、さまざまな世界で、あらゆることが根底から覆されるような、

変化の時代を生きている。

その変化の波についていけず、右肩下がりでどんどん落ちぶれていく業界がたくさんある。

伝統工芸もおそらくそういった世界の1つである。

そんな逆境の中で、果敢に立ち向かっているうちの1人なのだ。

 

著作の中には、コンサルの様子やブランド戦略など、

さまざまなことを非常にこと細かく綴っている。

ここまで手の内を明かしていいものだろうか?と心配になるくらい、

こと細かく書かれている。

ブランディングというのは、非常に緻密に計算されたものであり、

細部に至るまで考え抜いているのだということを、著作を通じてよく分かった。

 

ベストセラーの「花ふきん」はキャラクターものや、ご当地限定のものまで、

さまざまな種類が発売されていて、大人気である。

わたしがこの売場にいたのはいまから5年近く前になるけど、

そのころから「花ふきん」は非常に人気だった。

もともとは蚊帳で使っていた生地なのだが、日本の生活環境において、

蚊帳を使うことはどんどん減っていき、使い道がなくなっていった。

そこで、蚊帳生地を使ったふきんを作って発売したところ、

大ヒットしたのだ。

 

ほかにも海洋堂とコラボして、ご当地の郷土玩具を作って、

ガチャガチャで販売したり、非常に面白い試みを行っている。

 

わたしは中川政七商店のことが好きで、都心に出かけたときなどには、

必ず売場に立ち寄って、何か面白いものはないかと物色している。

 

売場を離れてしまって時間が経つけれど、いまだに気になって

店に運ぶということは、よほど好きなのだと思う。

きれいな柄の器とか、もの珍しい雑貨などは、見ているだけで楽しい気分になる。

中川政七商店は、いつ足を運んでも面白い。

いろいろと素晴らしいものがたくさんあるので、是非とも足を運んでみてください。

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