政治・経済

「貯蓄から投資へ」が進まない理由は教育だと思う件 ~お金は汚いという考えからの卒業~

「失われた20年」と言われて久しい。

日本はいまもなお、不況を抜け出すことができていない。

政府の発表によれば、いざなぎ景気超えの戦後最長と好景気

とのことだが、それを実感している人はどれくらいいるだろうか?

いまが好景気ならば、次に不景気になったときに、

一体どんなことが起きるのだろうか?

それこそリーマンショック以上の、とんでもない事態に

なってしまうのではないだろうか?

 

国の金融政策などはもちろん必要だと思う。

でも長期的に見たときに、わたしはもっと大切なことがある気がする。

もう随分と前から「貯蓄から投資へ」といったことが言われている。

しかし、それが動いている気配は一向にない。

日本人の個人金融資産は約1800兆円あり、そのうち現預金の占める

割合はおよそ50%近くとなっている。

これは世界的に見ても、突出して高い割合である。

日本人は貯蓄が大好きな国民である。

これは随分と前から問題視されているのに、一向に改善する気配はない。

経済成長が思うように伸びていかないのは、こうしたところにもある気がする。

 

日本は世界第3位の経済大国にも関わらず、お金の話をあまりしない。

お金をどこか汚いものとして見ている。

投資に対する抵抗感が強く、現金で持ちたがるといった特徴も顕著だ。

国税庁によると、投資教育を受けたことがあるか、

というアンケートに対し、イエスが29%、ノーが71%である。

ノーと答えた人に、金融や投資に関する知識を身につけたいと思うか、

という質問に対して、イエスが33%、ノーが67%となっている。

 

日本では、多くの人が投資教育を受けていないのみならず、

受けたいとも思っていない、そんな実態が明らかとなっている。

世界第3位の経済大国にも関わらず、投資に対するアレルギーが

あるというのは、本当に驚くべきことである。

 

このマインドを少しでも変えることができれば、

日本はたちまち経済成長を果たすことができると思う。

ただ、これを変えるのは並大抵のことではない。

これを変えるにはどのようにすればいいのか?

わたしは学校でお金の教育をすればいい、と思う。

 

ただ、これはものすごく抵抗されるだろう。

年配の人たちからは反対の意見が巻き起こるような気がする。

学校はそんなことを教える場所ではない、

国語とか数学とか学問はもっと尊いものだ、

金儲けはけしからんみたいな考えが、一定数あったりする。

日本は学問とビジネスが切り分けて考えられることがあって、

そこを擦り合わせるというのは、非常に難しいことである。

そういった人たちを説得するのはかなり骨の折れる作業と思う。

こうした問題は、けっこう根が深い気がする。

 

でも結局は、それしか方法がないような気もするのだ。

子どものうちからしっかりと教育して、投資のことなどを

きちんと学んでおけば、お金の使い方についていろいろと

考えるようになる。パチンコとかスロットなどのギャンブルが

悪いとは言わないけれど、そういったものに流れていたお金が、

誰かの役に立つためのお金に向かっていけば、

世の中はもっと変わるような気がする。

株でもいいし、寄付でもいい。クラウドファンディングでもいい。

タンス預金や銀行の預貯金などに貯め込むことをやめて、

お金を回そうという人が増えてくれば、

日本はもっと変われるような気がする。

 

もう1つ、税金についても絶対に学校で教えるべきだと思う。

これを導入すると、国にとって都合が悪いのかもしれない。

でも、仕組みはすべてクリーンにした方が絶対にいい。

問題点についていろんな議論ができるし、払う側としても

何に使われているかが分かれば、気持ちよく払うことができる。

 

国語や数学は意味がないとは言わないけれど、

大人になって無用になってしまう人は非常に多い。

でも、税金は誰もが直面することなのだ。

税金について学んだ方が、より多くの人にとって意味があると思う。

国民全員が関わっていることなのに、なぜ義務教育で取り入れて

いないのか、不思議で仕方がない。

税金について正しい知識を持てば、国が無駄遣いをしていないか、

正しい使い方がされているか、チェックするようになる。

 

日本が、電子マネーやQR決済の普及が遅れているというのも、

根本には、お金に対するアレルギーみたいなものがあるように思う。

若い人は抵抗なく受け入れることができても、

年配の人ほど、そういったことを拒んだりもする。

要は、お金とうまく付き合うことができていないのだ。

考えれば考えるほど、いろいろと難しい問題である。

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