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桃太郎ジーンズのリピーターになったこと

桃太郎ジーンズを履いている。

服装に格別のこだわりがあるわけではない。

もういい歳した30代なのだから、いつまでも安い服を着ていないで、

それなりの服装をしなければならない。

ユニクロやしまむらも、もちろん良いけれど、

それなりに稼いでいる大人なのだから、身なりにも気を使うべきである。

 

桃太郎ジーンズという岡山発の良いジーンズがあるらしい、

そんなウワサを聞きつけて東京の青山にあるショップに買いに行った。

かれこれ8年くらい前だろうか?

 

それまで、接客販売をするようなアパレルのショップに

ほとんど行ったことがなかった。

お店は、青山のとんでもなくオシャレなところにあった。

自分のような人間が、果たしてこんなところに来ていいものだろうか?

なにか世間話の1つでもしなければならないのか?

そうやってビクビクしながら入ったことを覚えている。

 

しかしわたしは百貨店で働いて、自分が客を迎え入れる側になり、

徐々にそんな気持ちは薄らいでいった。

客として行くのに、緊張なんてする必要はないのだ。

 

高い買い物をするのは、あまり得意ではない。

失敗したくないから入念にリサーチをし、

「今日こそ買うぞ」と、自分に言い聞かせて店に行く。

でも、いざ行ってみると、本当に買っていいのか?とか、

今日は買いたい気分ではないとか、いろいろ心変わりして、

結局何も買わずに帰ってしまう・・・、そんな経験は山のようにある。

実際に買うところにまで漕ぎ着けるのは、

わたしにとってはなかなかのエネルギーを要するのだ。

 

長く履きつぶした桃太郎ジーンズは、やがてほつれなどが目立ってきた。

そろそろ寿命なのか?新しいものを買わなければならない。

デンハムにしようか?桃太郎ジーンズをもう一度買おうか?

そんなとき、京都に新しく桃太郎ジーンズのショップがオープンするという

ニュースが飛び込んできた。

これも何かの縁かもしれない・・・、

わたしは京都にできたばかりの桃太郎ジーンズに行き、2着目を買った。

いまから2,3ヵ月前のことである。

8年近く前に買ったわたしの買い物データが残っていたらしく、

またお越しいただきありがとうございます、と歓迎を受けた。

 

そんな歓迎を受けたことがなかったので、嬉しいと思いながらも、

少し恥ずかしい気持ちにもなった。

そんなわけで、晴れてわたしは桃太郎ジーンズのリピーターとなった。

 

最初は堅くて少し歩きにくかったけど、徐々に体に馴染んできて、

いまではまったく違和感がない。自分の体にピッタリとフィットしている。

非常に丈夫で履き心地も素晴らしい。

 

「桃太郎ジーンズだぜぃ~、日本製だぜぃ~」

とはもちろん言っていないけど、そんなことを時折頭の中でつぶやきながら、

今日も外を歩いている。

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