映画雑記

【悲報】キノシタホールが閉館!名古屋の単館系映画が減るのは残念!

映画が好きで、地方に行くと必ず映画館が気になる。

どの映画を観るか、というのも大事だけど、

どんな映画館なのか楽しみで、映画館自体を観に行く目的もある。

 

愛知県に住んでいたときに、いろいろな映画館に足を運んだ。

名古屋は意外と映画館が充実している。

シネマスコーレとか、伏見ミリオン座とか、キノシタホールなど、

単館系の映画を上映しているところは多い。

 

特に、伏見ミリオン座は、立地、雰囲気、映画のセレクトや、

おしゃれなカフェなど、非常によくできた映画館である。

わたしはここで、フランソワ・オゾン監督の「婚約者の友人」という

映画を観て、大変素晴らしい体験をしたのを覚えている。

 

 

そんな中、あるニュースが飛び込んできた。

キノシタホールが閉館するというのだ。

閉館日時は19年4月26日。ちょうどこの記事を書いている日である。

キノシタホールが33年の歴史に幕を閉じる。

このニュースを知ったのは本当に偶然で、

ネットを見ていたときに、たまたま目に止まった。

 

わたしは、一度だけキノシタホールに足を運んだことがある。

地下鉄で今池駅に行き、そこから徒歩でおよそ10分。

わたしが住んでいるところから、かなり距離のある場所で、

なかなか足を運ぶことはない。

足を運んだのも、キノシタホールで映画を観るためである。

そのとき観た映画は、吉田大八監督の「美しい星」。

リリー・フランキーや橋本愛が出演していたように記憶している。

観客は、わたしともうひとり年輩の女性の2人だけ。

ほとんど独り占めに近い状態で、映画を観たことを覚えている。

映画は、細かいところは忘れてしまったけれど、

いろいろとぶっ飛んだ映画だった。

 

キノシタホールは1986年に開館した。

キノシタホールは、故・木下茂三郎が自社制作の映画

「生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言」を

上映するために作られた映画館である。

単館系の少し尖った作品が上映されるので、わたしは常に興味を持っていた。

シネマスコーレや伏見ミリオン座も素晴らしい映画館だけど、

キノシタホールも決して引けを取らない。キノシタホールは外観が非常に美しく、

特に夜のライトアップされたときは、建物全体が非常に映える。

桜通りの交差点に立つ、非常に存在感のある映画館だった。

閉館に理由は定かではない。

ホームページには諸事情により、としか書かれていない。

映画好きとしては、非常に残念なことだと思う。

 

キノシタホール公式HP 閉館アナウンスはこちら

 

映画館で映画を観るという習慣は、日本ではあまり一般的ではない。

諸外国に比べて映画を観る習慣が少ない、といったことがよく言われている。

映画好きにとってみれば、非常に残念である。

ただ、仕方のない面もある。

一般料金が1800円は非常に高いし、それに見合ったものを

得られるかと言うと、正直微妙なときもある。

わたしは大学時代、レンタルでいろんな過去の名作を観ていたけれど、

お金のない大学生にとって、わざわざ映画館に行って高いお金を払って

映画を観に行くのは、非常にハードルが高いことだった。

さらに追い打ちをかけるように、先日、東宝が1900円に値上げするという発表をした。

映画を取り巻く環境は、非常に厳しいものがある。

 

いまはたくさんの娯楽があって、映画館で映画を観るという

選択を行う人はそれほど多くはない。2時間の映画体験をするということに、

価値を感じていないのだ。残念だけどそれが事実なのだと思う。

単館系の映画館が1つ消えてしまうのは、とても寂しい。

時代の流れだから仕方のないことなのかもしれない。

 

キノシタホールさん、33年間良質な映画を届けてくれて

本当にありがとうございました。

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