陸上

【モロッコの英雄】1500m世界記録保持者 エルゲルージについて

エルゲルージはわたしの中のヒーローである。

1500メートルの世界記録保持者であり、モロッコの国民的英雄である。

エルゲルージが98年にマークした世界記録3分26秒00は

いまだに破られていない。

かれこれ20年近く、ずっとその座を保持し続けている。

 

エルゲルージは、ゴール前に3度の投げキスをする。

1度目は国王のため、2度目は家族のため、3度目は自分のため。

エルゲルージのパフォーマンスが好きで、学生時代に真似をしていた。

エルゲルージのように速くなりたい、そんなことを考えながら陸上に取り組んでいた。

 

エルゲルージについて記憶に残っているのは、

99年のセビリアの世界選手権である。

中距離の選手は、人によってさまざまなタイプの走り方がある。

エルゲルージはハイペースでレースを引っ張り、そのまま先行して

押し切って行くタイプである。

競馬で言うと、メジロマックイーンみたいな足だろうか?

エルゲルージ≒メジロマックイーン

エルレルージが敬虔はムスリムであり、見た目は非常に真面目な人である。

陸上で得た報酬で、貧しい人たちの支援をしている。

メジロマックイーンも、優等生タイプのサラブレットだったので、

この方程式はあながち間違いではない。

共通して言えることは、両者とも恐ろしく強いことである。

 

エルゲルージは抜群のスタミナを誇り、

さらにはスプリント能力にも秀でている。

100メートルは11秒台くらいで走れるのではないだろうか?

小手先のレース展開で、簡単に勝てる相手ではない。

 

99年のセビリア大会では、まさにエルゲルージの真骨頂だった。

序盤からハイペースでレースを引っ張っていき、

そのままの勢いで最後まで駆け抜けていく。

 

エルゲルージの速さに誰もついていけない。

このときのタイムは3分27秒65。

圧巻の強さを見せつけたレースだった。

 

エルゲルージのレースでもっとも印象深いのは

04年のアテネオリンピックである。

エルゲルージの専門は本来、1500メートルだが、

このときは、1500メートルと5000メートルという、

変則の2冠を狙うということに挑戦していた。

 

ただ5000メートルには、最強の相手が待っていた。

エチオピアの皇帝、ケネニサ・ベケレである。

5000メートルと10000メートルの世界記録保持者であり、

当時圧倒的な強さを誇っていた。

ラストスパートのスプリント力は、本当に9キロも走った人なのか

と疑いたくなるようなスピードである。

あれを見ると、日本人は一生勝てないような気さえしてしまう。

 

レースはとてつもないスローペースで進んでいく。

いつ誰が前に出るのか?ヒリヒリとした緊張感が続いていく。

そしてラスト1周、壮絶なスプリント勝負となる。

果たしてどちらが勝つのか?

中距離の王者のスプリント力は並大抵のものではなかった。

勝ったのはエルゲルージだった。

わたしはエルゲルージを応援していたので、とても嬉しかった。

 

男子1500メートルの世界記録はいまも破られていない。

20年の歳月が流れたが、その記録に届きそうな選手はいない。

エルゲルージはとてつもない超人なのである。

そんなモロッコの英雄がとても好きなのだ。

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