映画批評

【賛否両論】映画「ダンサーインザダーク」は傑作か?駄作か?

ラース・フォン・トリアーというデンマーク出身の映画監督がいる。

カンヌ映画祭では、毎度物議を醸す作品を出していて、お騒がせの常連となっている。

 

ものすごく面白い作品を出すこともあれば、全然面白くないこともある。

もう少し細かく言うと、一時期まではとてつもなく面白かったけど、

直近のものは、訳が分からなくて全然面白くない、といった感じである。

 

いちばん有名な作品は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』だろう。

ビョークを主演にしたミュージカル映画である。

全体的に暗いトーンで進んでいき、主人公をとことん追い詰めていく展開で、

見ていてとてもかわいそうになってくるのだが、

ミュージカルのシーンになったときに、突然雰囲気が変わって、

希望や喜びなどがたちまち姿を表してくる、そんな映画である。

 

非常に賛否の分かれる映画である。かわいそう、見ていて気分が悪い、

どうしてこんな映画を撮るのか、そういった批判的な人もいれば、

素晴らしい、唯一無二の作品、誰にも作れない、そうやって大絶賛する人もいる。

 

当時、わたしはネットで映画のレビューをよく見ていた。

ダンサーインザダークは10点満点と0点が極端に多い作品だった。

普通の映画は5点~8点くらいが一番多く、それ以外では少なくなっていく。

好きな人はとことん好きだけど、嫌いな人はまったく受け付けない、

見事に分かれる映画だった。

 

わたしはこの映画がとても好きである。

まず、この切り口でミュージカルに仕立てるという発想がすごい。

普通ミュージカルと言えば、歌って踊って楽しい、明るい雰囲気のものを

思い浮かべることが多いけど、この映画はそんな生半可なものではない。

主人公はとことん追い詰められて、絶望の縁に立たされている。

そんな状況の中で、歌を歌うときだけ、全てから開放されて自由になれるのだ。

 魂の叫びを見事に表現している。主演をビョークにしたのも素晴らしい。

このクオリティは、なかなかできることではない。

 

エンディングはとても悲しい結末が待っている。

しかし本人からすれば、あれで幸せなのかもしれない。

 

いろいろと考えさせられる映画である。

もう20年近く前になるけど、非常にインパクトの強い映画で、

ときどきふとした瞬間に思い出す。

 

ラース・フォン・トリアー監督の作品は、

他にも『奇跡の海』や『ドッグヴィル』など、素晴らしい作品がある。

訳が分からない作品もあるけれど、上記の作品は完成度が非常に高い。

これはまた今度の機会に書こうと思う。

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